スチームドライウッドの製材面が良い味だしてます【大阪で古材リフォーム】
2020/11/19
スチームドライウッドの製材面が良い味だしてます【大阪で古材リフォーム】
最近はテレビや新聞の他にも店頭や商品など様々なシーンで見聞きする機会が多いLOHAS（ロハス）。
心身の健康や地球環境に配慮し、持続可能な社会生活を心掛けたライフスタイルを指していますが、
今日ご紹介するスチームドライウッドもその一つで、塗料や薬剤を使わず窒素加熱処理を施した新材。
木の腐敗を進める成分を分解して強度を増し、木材が持つ油分によって色濃く染まっています。
有害な物質等を発する危険性もなく、人と環境にやさしい素材となっています。
スチームドライウッドの施工事例①
スチームドライウッドの施工事例②
現在取り扱っているスチームドライウッドは板材から柱材まで様々ですが、今回は窒素加熱処理後に
半割製材をした１×材（ワンバイ材）の製材面に刻まれたバンドソー跡を活かした、ワーキングデスク用
の天板を作成しました。
厚さ38mmの２×材（ツーバイ材）を2枚にスライス（半割加工）する時に、ノコの歯を通す側の全面に
細かく規則的なラインが入ります。油分由来のやや明るめの褐色とバンドソーが残した製材キズがマッチ
して、素朴で温かい表情が特徴です。
色自体はスチームドライウッド各種に共通していますが、バンドソー跡は半割の１×材特有のテクスチャー
となります。
木目にクロスして入った筋がバンドソー跡
通常のスチームドライウッドの表面
バンドソー面と裏面の表情比較
バンドソー跡は板の表面全体に均一に入っていますが深さが殆ど無い為、普段使用するベルトサンダー
などを使うとすぐに消えてしまう程繊細なもの。また、サンドペーパーを使って手でサンディングを
する際も、バンドソーの風合いを飛ばしてしまわないように注意しながら進めます。
サイズカットと部材の表情を整えたら、天板を組む作業に。スチームドライウッドの厚みが17ｍｍと、
木製天板としては薄くなるため、合板を使って背板固定にすることで強度を高める作りにしました。
部材同士の隙間を埋める為クランプで固定
接着剤とビスで接合完了（ビスは表からは見えません）
スチームドライウッドと合板の２層構造が横から見えて見栄えが宜しくないので、四方を天板と同じ
スチームドライウッドを使って巻いていきます。今回は天板枠などで一番よく見掛ける留加工にしました。
留加工の際にはベルトクランプが大活躍！２本の枠材を丁度いいバランスに調整しながら固定出来るので、
DIYなどでもオススメの工具です。
各種クランプを駆使して天板枠を固定
留加工も綺麗に仕上がりました
無塗装品としてこのままテーブル脚を取り付けて完成させることもできますが、バンドソー跡を活かした風合いで
普段使いのワーキングデスクなどでの使用の場合は表面の小さな毛羽立ちが気になることも。その対策として、
今回はクリア塗装をすることで、風合いを残しつつ手触りを良く仕上げました。
テーブル枠を同じスチームドライウッドでテクスチャーの違うものを採用したので、そのマッチングもイイ感じに。
クリア塗装で濃いめの色合いに
テーブル枠との相性はこんな感じ
今回はリモートワークが増えた中で自宅でPCを開きながら書類を広げるような使い方を想定して、
一人用ながら奥行を715ｍｍと広めに設定。市販のPCデスクは500ｍｍ前後の物が多く、実際に
使ってみるとデスクトップにキーボード（或いはラップトップPC）だけで奥行の半分以上を占有し
思いのほか手狭に感じてしまいますが、このサイズならPCを見つつ書類を広げても余裕です。
ご自宅の設置スペースや用途に応じてサイズを承りますので、快適なリモートワーク環境が整いますよ。
もちろん、読書用テーブルやコーヒーテーブルとしてもオススメです。
ラップトップだけだとこの広さ
資料などを広げてもまだまだ余裕です
アンティークのミシン脚を合わせてみました
独特の風合いで新材とは思えない仕上がりに
今回製作したワーキングデスク（スチームドライウッド製天板）の参考価格は、、、
・スチームドライウッド半割材（製材面仕上）天板 合板背板固定 四方枠あり クリア塗装
サイズ （奥行）715mm ×（幅）938mm × （厚さ）30mm
￥35,210+税
・アンティークのミシン脚
サイズ （高さ）730mm ×（幅）540mm ×（奥行）400mm
￥25,000+税
※天板のサイズはご希望のサイズにて製作致します。その際金額はサイズによって変動します。
※脚につきましては記載のアンティークのミシン脚以外にも鉄製・木製等対応可能です。
気になる方はお気軽にご相談ください。
